この数年はいつもノーベル文学賞の日はリアルタイムで反応して翻訳のツイートしておりましたが今回は移動中なので無理そう……残念……
QOLがすごく上がりました。
生活圏が重なるからか、市境を接したところは相互協定があるらしく、すんなりと利用カードが作れました。かたや距離的に近くても隣駅でもあいだに別の市を挟むとダメだったりしましたね…
Q:あなたはこの夏、何をしましたか? A:居住・近隣市立図書館の利用カードを全部作りました(5枚)。
(承前)「しかしそれでもわたしを執筆に突き動かすものは、書物でも冊子体でもなく、ひとまとまりの本であるだろう。ひとりでに作られるこの本は、わたしに訪れるあらゆるもの、身体・思想・イメージ・言葉・歌・想い出・涙を記録するエレクトグラム、すなわち電子の文書となるだろう。それ以外にも記録することがある。永遠の世界だ、様々な速度の複数のリズムで、わたしをありのままに書き込む、一瞬の遅れもなく、本にすべてが記される――この夢を話したのはそうあってほしいからだ。本というモノがなくとも、本という観念に向かって書かれる。本は書物ではない世界にあるのだ。」 と、好きな一節を私訳するくらい好きなのです。
「何よりもわたしは、頭のなかのあらゆることを完全に記録できるアーカイヴというものを夢見ている。確かな真実を掴もうとしているとき、わたしの頭のなかでは、ひとまとまりの本がアーカイヴのごときものとして扱われる。画面ではなくひとまとまりの本なのだ。やがてそれは文章や記号・音や画像を含むひとまとまりのマルチメディアとなるだろう。思ったことや感じたことをすべて保存してくれる。たった一部しかなくともコピーがいくらでも作れるもので、小指一本動かす必要がなく、書かずともすべてが自動的にひとまとまりの本の上に刻まれていく。そうすれば作品はなくなる。懸命に創造するという行為が終わる。」(続く)