BLUE
Login
Profile banner
みなと
@kazu0218654.bsky.social
ゼルダ(botw/totk)二次創作 絵と時々文。リンク好きのリンゼル推し／成人
13 followers48 following12 posts
OverviewPostsReplies
Reposted by みなと
arimarei.bsky.social

Day19 仲直りのキス #zelinkisstober#リンゼル カエルを素手で掴む姫様は、虫くらい余裕だろうし何なら好きだろうと思ってる。そしてリンクに「変わってるな…」って思われててほしい。

Ｄａｙ１９　仲直り 　馬は賢い生き物だ。言葉は話さなくても彼らは世界の理を解っている。 　昨日までハイラルを駆け回っていたその身体にブラシをかけて蹄の手入れをしていると、馬がおれのことをじっと見ている。 「走りたい？　いいよ、ゼルダが起きてきて、おはようの挨拶をしたらね」 　そんなことを話していると、家の扉が勢いよく開かれてゼルダが飛び出してくる。 「おはよう、ゼルダ」 　しかしゼルダは慌てた様子で、木の枝を挿した花瓶を握りしめている。 「リンク、ここにいた子、知りませんか⁉︎」 　……うん？　「そこにいた子」については多分ちょっとおそらく心当たりがある。 　朝、台所の流しの上に置かれていた花瓶を何気なく見て肝を潰してしまった。単に木の枝を挿しているのかと、花もついていないのに変だなと思ってもう一度見たところにそいつは、いた。 「え……っと、それって黒にオレンジの模様がある……？」 「そうです、その子です！　昨日脱皮して大きくなったから、そろそろ蓋つきの容器に入れないとと思って
いたのですが……」 　まずい、ちょっと待って。 　気づかずに持ってきてしまったのだろうか、ゼルダが驚くといけないと、良かれと思っておれは――。 「その辺を歩いていませんでしたか？」 「あ……えと……。その件なんだけど」 「……はい」 　しらばっくれることも当然できる。でも、ゼルダの目を見てしまうと、人としての良心がそれをおれに許してくれなかった。 「怒らない？」 　まず保身に走ってしまうのが情けない。 「それは保証できかねます」 「……だよね」 　ゼルダの言うことはごもっともだった。 「あの毒々しい芋虫なんだけど……」 「はい」 「ゼルダが知らずに持ってきてしまったのかと思って、びっくりしちゃいけないと思って……」 「はい」
「あの、ほんとに、ゼルダがアレを飼ってたとは思わなかったもんだから……」 　おれは完全に忘れていた。ゼルダが、へんてこなものをこよなく愛するお姫様だということを――。 「はい」 「だから……」 「だから？」 「あげちゃった」 「あげちゃった……。誰にですか？」 「池の、魚に……」 　おれの言葉に、ゼルダはヒッと短く悲鳴をあげて口元を押さえた。 「い……、池の、魚に……？」 「うん。池の、魚に……」 　ゼルダの大きな目が見る間にうるうるしてくる。 「ごめん‼︎　ほんとにごめん‼︎」 　おれはなんならマスターソードで腹を切る勢いで頭を下げる。 「いえ……。ちゃんとわかるようにしていなかった私が悪いんです。大丈夫です、リンク」
　うなだれて家の中に戻ろうとするゼルダの前に回り込んで、肩に手を乗せて顔を覗きこむ。 「ごめんね、本当にごめん」 「大丈夫です。あの子はいただいたお野菜についてきた子でしたし、また別の子がうちに来てくれるでしょうから……」 　ゼルダは笑って見せるけど、それはおれが見たい笑顔じゃない。 「ごめんね」 　ひたすら謝り倒すおれの顔を、ゼルダは上目遣いで見る。 「……蓋つきの大きなガラス瓶、飼ってください」 「買うよ、１００万個買う」 「そんなにはいりません」 　ゼルダはぷっと吹き出す。そしておれの顔を両手で包み込むと引き寄せ、触れるだけのキスをした。女神の許しを得てようやく心が軽くなる。池の魚のごはんになってしまったあの芋虫には悪いことしちゃったけど、でも、あいつ、何の幼虫だったんだろう。どう見ても毒あるやつだったよな、あれ……。
1
Reposted by みなと
Aaltayu2022.bsky.social

#zelinkisstober#リンゼル#zelink DAY 19 - 仲直りのキス 怒らせちゃってごめん！ ってノリが軽い回生くん

0
Reposted by みなと
guragrass.bsky.social

#zelink

0
Reposted by みなと
arimarei.bsky.social

Day18 あなたからキスして #zelinkisstober#リンゼル 間に合った…！　日付が変わる前にギリギリ放り込むリンゼルキッス🩵💚

Ｄａｙ１８　あなたからキスして 　名実共にハイラルいちの淑女であり、ハイラルいちの高嶺の花。それがゼルダだ。ハイラル王家の正当な姫君として生まれ育ったゼルダは、そうあるべく育てられたし、そう育った。多分。詳しいことは忘れちゃったけど。 　厄災の件がなければ、あの後おれたちはどうなっていたのだろう。 　おれは姫付きの近衛騎士ではあったけど、ハイラルの王女と結婚できる身分ではなかったことは知ってる。ゼルダはハイラルの次期女王として、同格の誰かと結婚し、子どもをもうけ――。 　そこまで考えておれは身震いする。マスターソードを背負って誰かの妻になったゼルダの後ろに控えている自分は、その時何を思っただろう。その当時の政治情勢だとか身分制度を叩き込まれていたから、それも仕方ないと、これでいいんだと自分を騙していたんだろうか。そんなばかな。好きだったくせに。ひとりの女性として、ゼルダを愛していたくせに。 　おれはかつての「おれ」に毒づく。弱虫め。 「きゃ⁉︎」 　厄災禍によって貴重な蔵書が数多く失われてしまったハイラル城の図書室を復旧することは、ゼルダの何よりの希望だった。 　隠し部屋のようになっている禁書庫は、厳重に隠されていたおかげでそのほとんどが被害を免れ
ていた。人を入れる前に、ゼルダが自らその内容を検分する。何せ、中身はハイラル王家の秘中の秘だ。おれは唯一そのゼルダに警護として同行することを許されていた。 　当初の目的を忘れて本に夢中になってしまっているゼルダに、後ろから抱きつく。 「ねえ、厄災が復活しなかったら、おれたちはどうなってたの？」 　ゼルダの首すじに顔をうずめながら訊く。唐突なおれの行動にも、ゼルダは真摯に真面目に答える。 「……今のような関係ではなかったでしょう」 「ゼルダはハイラルの次の女王陛下の夫に相応しい誰かと結婚して、おれはマスターソードを背負ってそのゼルダの後ろに立ってたのかな」 「そう……ですね。おそらく、そうなっていたでしょう」 　ゼルダの手がおれの腕にそっと添えられる。 「嫌だ。そんなの、耐えられない」 「私もです。あの頃私が恐れていたのは、まさにそれでした。私はいずれ、責務としての結婚をする……あなたを愛したままで。その時私の心はどうなるのだろう、バラバラに砕けてしまうのかしら、それとも、石のように固く鈍感になってしま
うのかしら、と……」 　ゼルダはおれの腕の中で振り向いて、おれの背中に腕を回した。 　当時の人たちはそれが普通なのかと、割り切ることができたのかと思っていた。ゼルダもそうなのかと。 「勇者の名前が泣くよね。好きな人に好きだって言うこともできないままで」 「……あなたは職務に忠実な騎士でした。その言葉が私を困らせるとわかっていたんです」 「じゃあ、もう職務に忠実な騎士じゃなくなったおれは、ゼルダのこと困らせてもいい？」 「……仕方ないですね。何ですか？」 　ハイラルの大地に芽吹く新緑みたいなゼルダの目がおれを見る。 「キスしてよ。ゼルダから」 　多分それはハイラルいちの淑女のお作法にはないものだ。 「困りましたね、それは」 　ゼルダは笑って、触れるだけのキスをしてくれた。
0
Reposted by みなと
ankakep.bsky.social

15〜18 #zelinkisstober#リンゼル

0
Reposted by みなと
haree9i9.bsky.social

🩵💚 day.19 仲直りのキス #zelinkisstober#リンゼル#zelink 「（仮題）許してくれるの、知ってるの」（1/1）

3
kazu0218654.bsky.social

ヒエッ、ボール返って来た笑 だって近衛騎士と姫君だと越えられない壁が有るじゃないですか…そこを越える衝動ry トーバーで書けない話になっちゃう…🫣背徳近衛のワードがもうセンシな気がする😇 トーバーで出せる話じゃなくなっても近衛のエッ…な話書く気でいるのでお待ち下さい😂近衛絵楽しみにしてます!!

0
kazu0218654.bsky.social

一線を越える近衛正座でお待ちしてます(真顔 目隠しとか月の下でとか良いんじゃないでしょうか(更に背徳感プラスしていくスタイル

1
Reposted by みなと
nyahahahahaha.bsky.social

#zelinkisstober Day.18「あなたからキスして」 100年前のハイラル城で密かに想いを交わす2人 「帽子を返しますから、だから」 「姫…」 「キスを、」

0
Reposted by みなと
opleillle.bsky.social

🩵💚 #zelink#リンゼル

0
Profile banner
みなと
@kazu0218654.bsky.social
ゼルダ(botw/totk)二次創作 絵と時々文。リンク好きのリンゼル推し／成人
13 followers48 following12 posts
HomePopularExplore