「後悔してないかって？ 厄介事には慣れたモンだし。 新大陸とか、興味ありまくりだろ？ こっちはこっちで楽しませてもらうし。 他の候補者が王になった方が都合良いってなったら、裏切っちまうかも……なんて、そこまで王位に興味ねえんだよな。 利害関係が一致してここにいるんだ、心配すんな。あまり、細かいことを気にしてると、はげちまうぞ？」

「７つの試練を越えて、黄金郷に辿り着けば勝ち、か。必ずしも他の候補者を殺す必要はなさそうだが、ウクラマト……ラマチがしくじった場合、それもやむなし、だな。 しかし、黄金郷が如何程のものか、興味はあるな。……あいつへの良い土産話に良さそうだ。 そのためには、ラマチを支えつつ、勝たせてやらねぇとな？」

「バクージャジャ……あいつがライバルの一人か。既に王様気分のようだが、だからこそ隙は突き易そうだ。 しっかし、アレだよなぁ……あんな安い挑発誰が乗るんだよって感じだが……ありあんならぶっ殺す！ って街中で斬りかかりかねねぇよなぁ。相手が俺で良かったな？ ……まぁ、試練の内容によっては即消えて貰うけどな。とても、王の器にゃ見えねえし、な？」

「あたしからしたら、あんたも姉貴も大して変わんないけどね？ その頭の輪に入ってる魂だって、人のじゃない。 自分で手を汚して、って方がまだ好感持てるわ……あたし達と一緒だもの。 それに入ってる魂が、何処の誰の命だったかなんて、あんたら考えたこともないんでしょ？ ……あんた自身が悪いわけじゃない、知らされすらしてなかったはず、って聞かされてるわ。でも、あたしは納得できないし、そういうのは大嫌いなの。 あんたの両親に賛成だし、アレキサンドリア人みんなに突き付けてやりたいくらいムカついてんのよ だから、姉貴が何度来ても構わないわ、何度だって受けてたってやる。 強い襲撃者はいつでも歓迎よ？」

「ウクラマトに賭けるヤツいねぇんだ？ んじゃ、俺が彼女に賭けるぜ！ この結果が俺たちの活躍次第だなんて、最高に燃えるじゃねぇか！！」

「え、反則なんてあったの？……ま、いっか。 上等じゃない！　こちとら、お上品な戦い方なんてできないの……どっちが乱暴か、勝負よ！！」 「めー！！(不満そうにアリアの髪を引っ張るちび)」 「ぶにゃ(また阿呆なこと言ってる、と呆れるファットキャット)」 「いや、挑むとこ違うだろ……まぁ、らしいけどな？(煙草を吸うようなジェスチャーをし、肩を竦める黒い影)」

ダメ……ダメなの！ せっかく、勝ったなの……やっと、ドマがみんなの手で復興できる……なの。 それなのに、やっと取り戻せたのに、ゴウセツさんがそれを見られないなんて……いなくなっちゃうなんて、ぜったいにダメなのっ！！ こんなのウソなの……信じられないなの……っ！！

あの、あのなの……面積はちいさいかもしれないなの……でも、たくさんの人が暮らして、たくさんの想いのつまったこの国は、ぜったいに小さくなんてないなの！ だから、いっぱい、いっぱい頑張って、ちゃんと取り戻そなの！！ ボクも、全力でぶつかるから、明日はやりきろなのっ！！！ ーーもののふ、今はなく

「ジュースが売れないなら、カレーを作れば良いじゃない。 え、健康に良いジュース？　スパイス入れれば身体ぽかぼか、元気に……え、ダメ？」 ーージュース店立ち退きの危機

「あんたさ、冒険者が合ってんじゃない？ 何なら、あたしの仕事、代わりにやってみる？ ……面倒なのばっか残してる気がするけど、さ？」 ーーぼくの仕事と、ぼくの生活