MC68000のソフトウェア割り込みには、「バスエラーを起こして実行できなかった命令ではなく、その次の命令をプログラムカウンタが指す」という有名な問題がありましたが、System/360もそうだったように読める。昔の割り込みの考え方には、RISC-Vのいうところの同期例外というものはなかったらしい。
てなわけでSystem/360は割り込みがあれば割り込みレベルの保存と変更がアトミックにできるのだけれど、割り込みなしにできるのかどうか怪しい。 任意の割り込みレベルから呼べるサブルーチン内で割り込みレベルを上げて戻せる or 外部割り込みから復帰するときに割り込みレベルを変えられる、のどちらかを選ぶ必要がある。後者をやりたい状況ってある? ないと思ったからSystem/360もMC68000もああいう設計なんだろうけど、ホント後者をやりたい状況が思いつかない。 ちなみにMC68000は割り込みがあるとプログラムカウンタとステータスレジスタをシステムスタックにPUSHするらしい。
『汎用機からたどる割り込みの歴史』って熱い。iAPX 432やMC68000とPalmOSの割り込みの説明が100ページくらい続く。 PalmOSの割り込みはヤバかった模様 fjskyousosama.holy.jp/Documents/Pr...
キヤノンのワープロ専用機開発はズレてて、 「MC68000を採用 →ソフトを作るのが(8086/80286に比べて)簡単 →最適化できてる&フィードバックループが短いので改善が行き届いてる →使いやすい」 というエプソンに対して、キヤノンは新JIS配列を頑張ったのか…という感じ。 ちなみに新JIS配列は、ローマ字入力で使うと、ろキーがないので右シフトキーが近い、という絶大なメリットがある(目玉ぐるぐる)
エプソンのワードバンクG、1987年発売で20万円でMC68000搭載とな。速度的には80286(文豪ミニはV33)のほうが倍近く速いけど、ソフトの出来がよくて速かったというのは、やはり作りやすさの差が効いたかね。当時のワープロ専用機は、腰を据えてまず開発環境から良くしていく、とはいかなかった。
英語のワープロ専用機って基本的に8ビットマシンだったので(例外はIBM Displaywriter)、MC68000と256KB RAMはすごいリッチなハードなんよぬ gigazine.net/news/2024061... それだけ多機能だったらしいけど、多機能&専用機はそりゃ訴求が難しかっただろうなーと思う。
1987年にキヤノンから発売された「キヤノン・キャット」は、Apple Macintoshの生みの親であるジェフ・ラスキン氏が開発に携わったPCです。このキヤノン・キャットがいったいどんなPCだったのかを、ビジネス系ニュースサイトのFastCompanyが解説しています。
MC68000(NMOS版)に需要がないらしいの、性能的につらいがゆえに高価な石が必要だった用途は、その後のアップグレード&リプレースが進んだってことなんかね。性能的に余ってる用途だと、コスト以外の理由でリプレースする必要がない。