BLUE
uduki-ikuya.bsky.social

A「田宮侑里」 B「倉地ミホ」 A「小田みりえ」 C「アウト」 A「え!?」 C「小田は1cmアップした。俺の目は誤魔化せん」 A「うおおお、マジか!!」 #twnovel D「…ねぇ。あそこの男子たち、何やってるの?」 E「スリーサイズしりとりですって。バストやヒップのサイズがわかるんだとか」 D「…サイテー」

0
suwazo.bsky.social

もはや文明は滅び、地上をふらふらとさまよう大量のゾンビは木々にぶつかったり草原を歩き回ったりするうちに、さまざまな植物の受粉や種運びの担い手となり、今や自然界の一部と化している。コロニーで生まれ育った僕も、いずれ新しいゾンビになって外へ出てゆくだろう。美しい地球に。 #140字小説#twnovel

0
suwazo.bsky.social

太陽が巨大化して海は干上がってしまった。乾いた大地を旅する途中、僕は僅かに残った(塩辛い)水たまりに人魚がいるのを見つけた。「お水を分けて下さる?」「一曲頂けたら」僕は水筒の中身を全て水たまりに注ぐ。どうせもう時間の問題なのだ。人魚の唄は本当に素晴らしかった。 #140字小説#twnovel 再掲です

0
suwazo.bsky.social

国を追われた姫が変装して護衛を求めると、ギルドは『七人の小人』を紹介しました。「いま空いてる傭兵はこいつらだけだよ」『七人の小人』は小柄な七人の娘たちでした……小さな体で剣や大弓や斧を軽々と使い、酒を呑み肉を食い、「守り切るよ、あんたの身も秘密も」と約束したのです。 #140字小説#twnovel

0
suwazo.bsky.social

『突然のメール失礼するよ。ニュースで僕の訃報を聞いたと思う。実はそれはあまり正しくない……死んだのは小説家としての僕の筆名だから。信じないかな? まあ僕は書くのをやめない。無名の作家として一から始めるのも悪くないと思う。本の海を泳いでおいで。どこかで偶然、また会えるよ』 #140字小説#twnovel 再掲です

0
suwazo.bsky.social

その海には屋形船の亡霊がでる。「昔、夫や家臣に裏切られた姫様の亡霊さ」誰かにそう聞いた。幼い頃一度だけ垣間見た姫様に僕は魅せられた。会いたい。憎しみや哀しみを忘れる程うんと驚かせたい。僕はやっと手に入れたボートで幽霊船に向かう。アヒルボートを見た姫様が吹き出す。 #140字小説#twnovel 再掲です

0
uduki-ikuya.bsky.social

声が好きだった。 顔も名前も知らない、匿名チャットで知り合っただけの人。 「おはよう」から「おやすみ」まで一緒だった。 ボイスチャットで夜通し語り合ったこともあった。 #twnovel いつからか浮上しなくなった。メンションしても反応がなく、半年前、息を引き取るように退会した。 神様、どうか。

0
suwazo.bsky.social

「既にあるこの本、世界中に翻訳されているこの物語を、別の物語に変える魔法がある。教えてやろうか?」叔父さんは十歳のあたしに少し笑ってこう言った。「十年後にまた読め」 #140字小説#twnovel 再掲です

0
suwazo.bsky.social

「タイムマシンができたよ」「凄いじゃないですか博士!」「じゃあスイッチを押してみるよ。メモリは百年前にするね」「ワクワクしますね!」「スイッチオン」「……」「……」「……マシンが消えましたが」「百年前に行っちゃったみたいだねえ」「マシンだけ?」「マシンだけ」 #140字小説#twnovel

0
suwazo.bsky.social

悪い姫様は喋ると口から大蛙が出る呪いをかけられ、城を追い出されました。今は孤児達のねぐらに世話になっています。「一体何したの?」「こっそり勉強したら怒られたの。女の癖にと」姫様が語るとやっぱり蛙が飛び出ます。孤児達は大喜び。蛙は貴重な食糧で、しかも意外と美味しいのです。 #140字小説#twnovel 再掲です

0