里穂子は病院のソファに腰をかけ、ただぼんやりと薄暗い廊下を見詰めていた。 　時刻はもうじき23時を回るころだ。診療時間はとっくのとうに過ぎており、今ここにいるのは入院患者か、当直の職員、そして急患に付き添ってきた家族くらいのものだろう。 　あの後、里穂子は110番に通報をした。 　そうして、すぐに警察と救急隊がやってきた。 　里穂子はあの家で何があったかをほとんど語っていなかった。自分が見たものが...

COMICCITYSPARK19のお品書きとなります。当日はスペースにおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

おっさん審神者シリーズ（novel/series/533634）の総集編④を発行いたします。■参加イベント10/27　スパコミ【東１ホール オ01ab】■書店委託：フロマージュ10/13　予約開始※通

この作品「【とうらぶちゃんねる/ホラー】こもりしごもり/後編」は小説シリーズ「おっさん審神者シリーズ」の第51話の小説です。「とうらぶちゃんねる」、「創剣乱舞」等のタグがつけられています。 182 バッファロー◆b0sstaurus バッファローだ。 本丸内をもう一度回ってきてみたが、審神者部屋のそばで声が聞こえてきたぞ。 気のせいかと思ったんだが、しばらく待機していたら確かに聞こえた。 こりゃあ...

里穂子は幾度目かになる大きなため息を吐き出した。 　数日前から姉の佑衣子が電話に出ない。 　幾度かけても呼び出し音がなるばかりで出ないのだ。SNSなども試したがそちらもいっさい反応がない。 　仕方なく佑衣子の旦那である和彦にもかけてみたがやはり応答しなかった。 　一体なにがあったのだろう。 　つい最近、姉の家の近所では不幸な事件が発生した。 　夫婦が一家心中、8歳の息子が行方不明になったというも...

霊媒師である神崎の家は、商店街の外れにあった。 　一階が商店で、二階、三階が賃貸住宅になっている。 　出迎えてくれた神崎は、テレビ画面で見た時とほとんど印象が変わらなかった。 　番組内の神崎は、おそらく40代だっただろう。だから今は70を過ぎている頃合いだろうが、小奇麗にしているせいかそこまで老け込んだ印象がない。 　70代というのは年齢が意外にも分かりにくい。 　人によって見た目に大きく違いが出...

この作品「【とうらぶちゃんねる/ホラー】こもりしごもり/前編」は小説シリーズ「おっさん審神者シリーズ」の第50話の小説です。「とうらぶホラー」、「創剣乱舞」等のタグがつけられています。 1 鈴◆3ed1u34cry はじめて書き込みします。 審神者歴は2年くらいのまだまだ新人審神者です。 先輩審神者の皆さんに相談したいことがあってスレ立てしました。 書き込みのご流儀とか分かっていないので失礼があっ...

「探偵団スマートキャッツってなんですか？　アニメかなんかですかね」 　カメラマンの筒井の言葉に、福部は肩をすくめてみせる。 　「視聴者参加型のバラエティ番組だよ。もう30年くらい前の話だ。その名の通り探偵のまねごとをして事件を解決しようっていう主旨でさ。大手のテレビ会社がやってヒットしたからローカル局でも真似してみたっていう代物だ」 　「え～とつまり、視聴者から依頼を受けて、それをスタッフが現...