( ´・ω・) 異世界転生物の基本構造における「植民地もの」という表現が、「異文化に対して自文化を、支配的な上位構造として持ち込み、かつ、異文化本来のものではない原理に立脚したアンバランスな力関係によって、支配者的な振る舞いを無自覚に（時に自覚的に）行うようなもの」なのだとしたら、それは確かに「『植民地もの』的なるもの」であるかもしれないが、同時に、それはそのような力構造の一つの形態でしかないにも関わらず「植民地」という表現を利用することで、つまり現実の歴史における植民地につきまとう「歴史的反省」を求めるシステムの中に組み込んでしまう事で、論に対する反駁を減衰させる構造を持ってしまうと感じる

( ´・ω・) つまり本来は空想の物語構造における主体意識の話であるはずが、現実の歴史に即したキーワードに代替させることで、それが個人の・民族の・地域の・社会の・国家の・歴史の・コンプレックスに作用するような表現をあえて選択してもいるのだ、という事に対して果たして自覚的だろうか？という点を考えたいのだ。