虎に翼のテーマとしてジェンダーの歴史があり、興味をもっているところへ チャールズプラマーのインスタを見てて sxsw2023で公開されたクィアのロデオコミュニティをテーマにしたナショナルアンセムという映画が公開されるらしい。 ロデオという伝統的地方的アメリカの保守層に、クィアな性や服装など横断している多様な価値観のコミュニティを載せることで化学反応を見るようだ。 クィアは違和感を感じる人間を認める包摂とすれば、ADHDや不登校、人間関係が苦手な人も、いても良いんだよ、一緒に遊べなくても見ててね、みたいに同じ人間として等しく尊い存在として、仏典の不軽菩薩的なムーブに通じるなと思う

NHKスペシャル「アナウンサーたちの戦争」（2023年8月14日、NHK総合）視聴。ラジオアナウンサー和田 信賢氏の足跡を元に、戦争時中のメディアとして参戦していく姿と放送人の良心の揺れ狭間を描いていく力作だった。 公共放送でしか作れないし、しかしこのドラマをつくるNHKの自己批判と内省、さらには現局員や政権に対する姿勢を見せた点に賞賛したい。 またウクライナ戦での各陣営のxやInstagramのイメージ戦略などメディアは異なれど、ほぼやってることは同じという点でまさに現代を映す鏡だと感じた。 脚本　倉光泰子氏

NHK100分de名著　植木雅俊氏　法華経と日蓮の手紙、連続視聴。法華経の比喩表現としてアニメーションがとても高品質で良かった。ケシュ＃２０３さん素晴らしい 法華経の編纂時期や担当者など研究を待つが、弟子たちの名文で生き残り磨かれていったと推察すれば、言葉を継いでいき総称としての釈尊という概念で、興味深い。 日蓮は安倍龍太郎の小説、長谷川等伯のテーマが興味深かった。能登の話でもあるし読んでおきたい作品。植木氏の淡々とした語りでかつ力強く解説している姿はニョニョとして来てる感じがして尊い印象。 植木さん視点で他の経典をもっとやってほしい

TVシンポジウム　がんと生きる視聴。 総論としては、がん治療の長期化で 再生治療を長く続けながら より人間らしく生きる治療方法を 模索していく内容 その手立てとして、カルテ共有などによる患者の医療参加　群馬大や愛知協立 副作用などの関心が高いデータ npo岸田さんの患者のライフスタイルや悩み、仕事お金など医療以外の生活面の補完の必要性など 秋野さんの患者が選ぶ治療方針と生き方の自己決定 ほか、漢方によるサポートが強調されていたなと思ったらツムラが協賛だったので納得　でも漢方大事だね

ザライフ　大学改革視聴。山口県下関市市立大学の改革と教員の大量退職のドキュメント視聴。 人口24万人、学生2000人 公立大学なので市政や県政の影響があるのはやむ得まいと思うが、安倍元秘書の前田市長などの介入で旧体制派の不満が溜まった模様。学術会議の任命混乱時に感じたアカデミアの自治と予算管理下の自治体の方針を考えると市政の介入には仕方ないのではないかと感じた。辞めた教員の自治や学問への理想は理解できるが、少子化の生存戦略として経営視線よりも、自分たちの築いてきたルールやプライドが傷つけられてた印象。市立は元より県立大なども私立大学と異なる存在理由をもう少し明確に立証する構成だと良かった

加藤隆氏、NHK旧約聖書の解説を視聴。 エピソードを絵本的なアニメーションで補完しながらわかりやすい構成で理解に役立つ。中学生ー高校時代に駆け足で学んだ紀元前のエジプトペルシアマケドニアイスラエル各国の歴史と紛争にユダヤ人たちが戦争に敗れて捕虜となってきた記憶。 祖国はなくなり、ペルシアに律法明文化を提出してからのテキストの固定化とか、北イスラエル滅亡時からの罪の概念の誕生と一神教化が定まってきた部分、ヨブ記の神への問いなど基本的な入門編として興味深く理解できた。 加藤隆氏を検索すると千葉大退官される際の送別のことばが残っており、若き日に神学を志した天使の訪問エピソードが漫画みたいで◎

“冤罪”の深層 〜警視庁公安部で何が〜 NHKオンデマンド配信で視聴。タイトルは国賠訴訟第一審判決前で、ソフト言い回しだが、中身は手柄/実績目当ての捜査員、係長、部長？らの無理筋な捏造事件化と詰めの甘さを詳らかにしたドキュメント。 国営放送では身内に甘くなるので、公共放送ならではの鋭い突っ込みで、公安元係長→管理官(警視)昇進も追いかけましていて痛快。 無論、ロシアや中国、北朝鮮などのスパイ活動には警戒しつくして隅の隅までついて逃さない気概は国防を預かる職務として必須だが、併せて判断ミスした時に撤退できる判断力、理性、など誤爆先の会社ヒトの未来を潰す可能性に思いを馳せない者は潔く辞すべし

坂本龍一ラストデイズ視聴 20230328夜明け前 雨の中霊前へ ずっと音楽と生きてた人生 次男が撮影してた貴重な映像だった 食い物に執着したり 床屋をかかさなかったり、カメラ目線 ビジュを気にするあたり、人間らしさ 小澤征爾しかり、イノマーしかり ミュージシャンの最期は画になる

the playlist感想。スエーデン製作、役者の演技力表現力でキャスティングされている印象。イントロをスマホのインターフェースに模してたり、場面転換を同じセット内で着替えてしまうのを、歌舞伎や演劇的な演出で見せてしまう遊びゴコロも良かった。 主題は、創業チームと一ミュージシャンの各プレイヤー目線でそれぞれの利益や理想と挫折を羅生門スタイルでループしながら見せる最近流行りの王道。 北欧的な暗さとIT界隈の熱さ、あとローカルからグローバルに成長している現在進行形の構造的課題などの一端が共有できて価値的だった。 海賊版対策で同様の課題があったマンガ業界との対比として興味深いテーマ

七帝柔道記Ⅱ読了。連綿とつづく部活ものの伝統の１ページのある男から見た四年間の記録。自分にしか書けない、または書かない部分も含めて、青春の鮮やかさと眩しさ、また敗れたり去っていった男たち、この魂のタスキがいまも続いていることに畏敬の念を禁じ得ない。いまの現役部員はxだったりblogで想いを綴り合うのかもしれないが、それも時代だ。ただ歌を唄い繋ぎ歌詞に心をよせる細い糸でも十分なのかもしれない。いままで読んだ青春小説の中でも最高峰の品格と情熱と潔さがあった。北大にいつか行きたい。