水魔法師かどうかで差別が存在する水の都 ある時、地上の水の街アクエンベで奇妙な噂が流れ始める 「水精霊の憂い」 アクエンベの人たちの間で全身に謎の発疹ができ、苦しんだのちに志望するという病気が密かに流行っている 病気の原因は水精霊への信仰が足りないからだと言われていた また「水精霊の憂い」は水精霊への信仰が欠如したメタネトゥの魔法師たちが発端だと言われるようになり、アクエンベの魔法師たちからは彼らを排斥せよという声が上がるようになっていき、徐々に一触即発の状況になっていたのだ そんなことは梅雨知らず、フォルマとクーレはアクエンベに足を踏み入れる (フォル君はクーレが彼を呼ぶ時の呼び方)

メタネトゥで魔法素材を買うため人目を盗んで地下へ降りた二人は、「治癒魔法師」の男性ウィルハルト、雷魔法師の女性メイフィアと出会う 二人はメタネトゥで診療所を経営しており、境遇が似た物同士会話が弾んでいたが、「水精霊の憂い」の患者が運ばれてきた 全身の発疹から魔力が溢れ暴走状態になり危険な状態だったが、発疹を取り除けば治療の見込みがあるという噂に賭けて、クーレの調律魔法による抑制の後、フォルマが発疹を切開する施術を行うが、 切り開いたその中央にあったのは、キラキラと輝く卵形の宝石 体内に煌めく宝石 フォルマは転生時のことを思いましていた。白髪の少女の額に埋め込まれていた翡翠と同様の物だと。