#gnsnプラス ⛓️(☕) 体調管理には自信あったのに、なんて思いながら自室のベッドに眠っている。 医務室を占領するわけには行かないから、彼女に薬だけもらって部屋で休むと言って今に至っている。 なんとかして直さないと…と思っていると、「入るぞ」と声がかかって誰かが入ってきた。 このタイミングでこの声は聞き間違えるはずはない。顔を向けては、ごめんなさい、とだけ一言言って謝罪する。忙しい中なのにと思いつつもお見舞いに来てくれたことは心細い中だったので嬉しかった。 もう少しだけ一緒に、とも思ったがそんなワガママは言ってはいけないと飲み込んだ。 ⇢

来てくださって、ありがとうございます。とか細い声で一言。すると彼はこちらに近寄り、熱くなっている頬をそっと撫でてくれた。火照った肌には少しだけひんやりとしている。 気持ちいいはずなのに、急な出来事で体温が上がってしまいそうな感覚に陥ってしまう。 「ちゃんと治ったら、あんたの好きな茶葉でお茶会をしようか」と穏やかに撫でてくれるが、こちらとしては益々熱が高まってしまいそうだ。 コクコクと小さく頷くとあやしてくれるようにぽんぽんと撫でてくれる。 これ以上、熱暴走しないでと思いつつも傍にいる嬉しさを噛み締めていたのは秘密である。