風邪引いて調子悪くしている間に『虎に翼』を一気見した。今までのところとても面白いが、最新週分でやおら浮上した植民地・民族差別問題がどれくらい描けるかが焦点になりそう。このテーマをしっかり踏み込めるなら凄い作品。あと松山ケンイチのモデルは石田和外なので、帝人事件を彷彿とさせる事件の判決で松山ケンイチみんな絶賛しているが、のちにこいつ日本会議の前身組織つくるんやでというのは覚えておいてほしい。
『アルキメデスの大戦』を今になって配信で観たのだが、なるほど『ゴジラ-1.0』に至る山崎貴の思想的連続性が理解できた。彼が「戦後民主主義」の立場からあの戦争を描いているつもりなのは 全 部 セリフで喋ってくれるのでわかるのだけれど、その一方で彼は、戦争に対する美学的な感情を抑制できていない。もちろん原作が原作なのであそこでオチをつけるならあれ以外の結末にはなりようかなかったのかもしれないが、『風立ちぬ』のように、もう一階層メタな視点に立たなければ、ベタベタな戦争の物語化で終わってしまう。つまり『永遠のゼロ』との距離がほとんどない。俳優はよかったと思う。特にほぼヤクザ映画な軍幹部勢。
オッペンハイマー、ロスアラモスの科学者の区別全くついていない。
人の顔を覚えて区別するのが苦手なせいで、登場人物がたくさん出てくる映画を見るとたいてい誰が誰だか分からなくなる。
北村先生の裁判について書きました。 www.newsweekjapan.jp/fujisaki/202...
『オッペンハイマー』の映画評を書きました。よろしくお願いいたします。 www.newsweekjapan.jp/fujisaki/202...
簡単な感想。/ドイツで迫害の対象となった同性愛者のオーラルヒストリーをとらえたドキュメンタリー~『ナチ刑法175条』(試写) - Commentarius Saevus saebou.hatenablog.com/entry/2024/0...
『ナチ刑法175条』を試写で見た。2000年のドキュメンタリー映画で、何度か日本で特別上映されたことはあるが、劇場で正式に商業公開されるのは初めてだということである。 www.youtube.com 刑法175条はドイツにおける男性間同性性交渉を規制する法律である。この法律に大きな影響を受けた6名の男性同性愛者と1名の女性同性愛者のオーラルヒストリーをとったドキュメンタリーだ。今から20年も前の映...
クルド人差別を批判したコラムを書いたことをきっかけとして来るようになった嫌がらせメール、差出人が「堀口英利」になっているの、なんだかなあという気持ちになる。嫌がらせメールを送るような差別主義者は本当に救いようがない人格と知性の持ち主だということが証明されている。