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ロジャー・コーマン『恐怖のロンドン塔』。ヘンリー三世を演じるヴィンセント・プライスが妙に可愛いというか、それほどサディスティックな狂気を感じさせてくれず、殺した者たちの幽霊に対する怯えも足らない。基本的にはヴィンセントの一人芝居映画だけど、コーマン&プライスの協働によるキャラ造形は浅い、でもそれは味とも言える。 一方、セットを含めたモノクロの映像は文句なし。この辺の匙加減はさすがです。

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アイルランドに戻ってくる人、住んでいる人、出ていく人、についての映画を2本続けて見る。 一本はもちろんジョン・フォード。作品は『血涙の志士』(再見/ジョン・ウェインの出演をやっと視認)。もう一本はイヴ・ボワッセ『男と女のアヴァンチュール/紫のタクシー』(酷い邦題だ)。

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リチャード・コンプトン『ソルジャー・ボーイ』。常に動いているカメラが、ジョー・ドン・ベイカーはじめとする4人の主人公たちの入れ替え可能な空疎さとリンクしていて、序盤の殺伐/淡々が同居する雰囲気から、クライマックスの殺掠まで一定していてすごい。

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アルトゥーロ・リプスタイン『The Holy Inquisition』。「巨匠」の映画。初めて『夜の女王』でこの監督を知った時から、その印象は変わらない。ちゃんとカメラの前で起っていることを撮る。撮りたいもののために現実をデフォルメしない、という印象。 異端審問にかけられた悲惨な家族の物語。拷問。最後は火刑。でもその瞬間を「強く」揺さぶるというよりは、虚無や無情感を「長く」残す。苦悶の表情よりも火刑杭の墨となった跡形を見せる。 タイトではない。むしろディテールがしっかりしていて、冗長かもしれない。そうだとしてもこの映画の利点でしかない。 ブニュエル的題材をロッセリーニが撮った。傑作。

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ウィリアム・A・グレアム『テロリスト・黒い九月』。テロリストたちが選手村に潜入し、殺傷行為にも及びつつ、<イスラエルを占拠>していく様はとてもいい。時折クロス気味に挟む別箇所の場面、オリンピック競技の記録映像も、映画全体のリズムを作り出していく。ホールデン、ベースハート、クエイルらのロートル俳優他、シャーリー・ナイト、ネロなど要所要所にアップ挟み込む演出で、この地味な作品が、俳優のアンサンブルの映画であることも思い出させてくれる。

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ウォルシュ『男の魂』。これは見落としてたなあ、ウォルシュなのに。掘削状況をいちいち模型で示すのが面白い。そこで強調される断面感。掘削を支配するメカニカル感。海底トンネルの話なので、メリエスの『Le Tunnel sous la Manche ou le Cauchemar anglo-français』を想起。

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ナサニエル・ドースキー『Alaya』。人の気配がない、遥か彼方の映像みたいだ。それでもどこかノスタルジーを感じてしまう。(この人の作品は、やはりフィルムでみたい)。

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ジョゼフ・コーネル『Angel』。無限にリフレインしたい4分。静寂と調和。www.youtube.com/watch?v=npol_Y-expQ

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『キムズ・ビデオ』。めちゃ面白い。伝説のNYビデオレンタル店の閉店後の大量のVHSの行方は?という話。個人的にはポール・モリセイの『Mixed Blood』の引用も嬉しい、なんて言ってる場合じゃない、波状攻撃の楽しさ。露悪的なチープさ、時代錯誤的でサイケなタイポグラフィが生み出す無時間・無空間の構築。

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セドリック・カーン『The Goldman Case/ゴールドマン裁判』。裁判の再現映画。場所をほぼ法廷に限定し、制約があるゆえの豊さを満喫。文句ない面白さ。望遠レンズの使用はある程度カットを割らずに臨場感を作り出すために必要なことだと思うけど、もうここまで来ると広角でバチバチ決まったショットをつなぐ映画を見てみたい。

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