短編小説 かんてわがまま 夏が苦手すぎた少年の人夏の思い出 note.com/keisksw/n/ne...
「暑いのが嫌すぎて、クーラーを改造し冷凍庫レベルまで機能拡張」 ――まるで勝手に動き出すほどの強い思いに駆られて。 ボタンを押すと、部屋中に冷たい風が舞い上がる。最初は心地よい……いや、それ以上の快感すら感じるほどに、暑さが消えていった。 だが、その快感はほんの一瞬だった。 時間が経つにつれ、部屋はまるで冷凍庫の中のようになり、冷たさがじわじわと身体に染みていく。凍えるような寒さが皮膚に触...