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虎に翼　第51話｜ぬえ

花岡（岩田剛典）が死んだ。 配給分以外にまったく食料がないのならともかく闇買いで得ることができる状況なのに、配給だけで生きてゆけという法を守った者が死んだのなら、国の失政の証だ。戦死、戦病死した人々と同じく「可哀想に」と涙するだけで済ませてはならない犠牲者だ。 チラリと映る新聞に「花岡判事の日記」が記事として載っている。 「食糧統制法は悪法だ、しかし法律としてある以上、国民は絶対にこれに服従せ...

確かに「久々に再会したと思ったら突然のアウティング！？」と一瞬ギョッとしましたが、狭義のアウティングの定義には当てはまらないだろうし同性愛の概念が確立されてなかったであろう時代の「よくわからない」と言った轟の言葉や「いいんだ」と言った予断ない超然とした態度は自然で説得力はあったと思ってます。

ちなみに私は彼女が友人を想って指摘、、、というかそれを大事にしていいと同意する行為だと感じました。性愛に限らず、差別感情や外に出しづらい価値観をその人の背景を多少なりとも知った上で理解する、というのは論語で言うところの「恕」と考えます。

素敵です。ぬえさんと夫さんの会話がいつもいいなぁと感じて読んでいます。40にもなって独りでいますが、愛する人と同じ様な事をしている自分が少し報われる気がしています、勝手に。私はぬえさんが書く文章がとても好きです。