『虎に翼』について書かれた記事。史実との相違や作品の成立までが丁寧に書かれていて、とてもよかった 今日までつながる問題をスルーすることなくいちいち立ち止まって不正義を言葉にしてくれるドラマだったから、「そうだ、言っていいのだ」と背中を押された人は多かったし、そこにこのドラマの大きな評価ポイントがあると思う www.webchikuma.jp/articles/-/3...

【第173回】「虎に翼」が稀有な「攻めの朝ドラ」になった理由｜世の中ラボ｜斎藤 美奈子｜webちくま

ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月３冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2024年10月号より転載。

「言葉が強い」とか「言わされている感があった」とか、『虎に翼』に出てくる言葉についてはいろんな考えがあって記事も読んだりしたけど、じゃあいったいだれがいままで多くの人が見る伝統的なドラマシリーズのなかで言葉にしてきたのだろうと考えると、誰もいなかったのでは、と思うし、そこに物語の枠を壊してでも言わなければならなかった言葉の意義みたいなものを見てしまう