#好きな韓国文学を語る これは小説ではなく食＆酒エッセイ。クォン・ヨソン「きょうの肴 なに食べよう？」。著者には「春の宵」という大変苦い酒飲み小説もあります。 私は韓国エンタメや文芸作品の「メシを食う」「酒を飲む」事に人生を重ねる描写が大好きなので、それの粋を読ませてくれるエッセイでとても楽しかった。 この人、もはや敬意を払うしかないレベルで真正の酒飲みだなー(読んでて腹が減る&飲みたくなる事数限りなし)。 レシピというか作る手順を書いてる回もあるので真似したくなる。

食と記憶の話になると、畢竟その人物の生い立ちの話、暮らす土地の風土の話、季節ごとの情景の話に繋がっていく。 読者の見知らぬ文化であっても慣れ親しんだ文化であっても、読むのは楽しい。 「夏のつくりおきそうざい列伝」に出てくるシレギ(様々な種類があるがこの場合は干した大根の葉)活用のくだりは家族の記憶と食べ物へのささやかな信仰、それをうっすらと引き継いで常にストックしてる著者の語り口がとてもかわいらしいのだった。そしてもちろんうまそう。 www.kadokawa.co.jp/product/3219...

きょうの肴なに食べよう？

一般書「きょうの肴なに食べよう？」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。共に生きるのに、愛とか熱情だけじゃない、キムチの味も大切なのだ。