『新耳袋 第六夜』を読了。『第四夜』でも試みられていた「ひとつの大きな出来事を複数話にわたって語る」形式が今作の最終話でも採用されている。個人的には、この形式は一回こっきりの手法であるほうが望ましいと思った(そのほうが『第四夜』の特異性も担保される)が、著者あとがきなどを読むと、書き手も集まった怪異をどうまとめて世間に発表するかをリアルタイムで試行錯誤している様子が窺えるから、読者である自分があれこれ指摘するのは野暮だなと考えを改めた。個々の怪談はもちろんだが、それらの怪談をどう読ませるかのプロデュース方もまた本シリーズの味わいのひとつなのだ。
ムルグ・アールー・マサラを食べたときの感想。 x.com/yodorufu/sta...
八鍬新之介監督の『新・のび太の日本誕生』に感銘を受けたからこそ、『窓ぎわのトットちゃん』にも絶対に足を運ぼうと思えたわけなので、そういう意味でも思い入れのある作品。
『黒沢清×椎名誠の摩訶不思議世界』に「よろこびの渦巻」と同時収録されている「もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵」(ものすごいタイトルだ)は、シチュエーションの特異さといい、演技に慣れていないコメディリリーフ役の動かし方といい、随所に笑える要素があり、コメディとしては『勝手にしやがれ‼︎』シリーズの諸作以上に好きかも。
少し前に天音かなたさんの「イガク」カバーについて〈月ノ美兎さんリスペクト〉と書いたのだけれど、これも天音さんがインタビューで月ノ美兎さんを好きなVtuberとして挙げていた記事を読んでいたからだ。 bsky.app/profile/yodo...
女優のアン・ハサウェイの名前って、シェイクスピアの妻の名前から取っているのか。初めて知った。
五街道雲助「真景累ヶ淵ー豊志賀の死」:ここで提示される“嫉妬深い”属性が(この時代における)大年増の女にかかる図式をもってして、短絡的に「女の嫉妬は怖いねぇ」という感想を吐くべきではないなと思うくらいには、現代において語るには慎重さが必要な噺かなと。
『新耳袋 第六夜』第二十八話「黒いマント」:家に帰らない息子の着ていた黒いマントだけが戻ってきた瞬間に早くも息子の死を断定した母親のセリフにゾッとする。
……そんなことを思い出すインターネット記事を先ほど読んだ。