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チョウザメ(ミカドチョウザメ) Sakhalin sturgeon Acipenser mikadoi Hilgendorf, 1892

チョウザメ(ミカドチョウザメ)のイラスト

チョウザメ目チョウザメ科チョウザメ属
全長: 150cm
分布: ロシアのタターリ海峡、ピョートル大帝湾、ウスリー湾、アムール河口とその流入河川(現在はロシアの沿海地方の河川、サハリン州で確認)、北海道の石狩川や天塩川、本州の河川、朝鮮半島の黄海〜日本海沿岸、台湾(いずれも近年確認されていない)
D: 29~44; A: 19~31; DS: 8~10; LS: 26~34; VS: 5~10; GR: 18~21; prA: 2~3; poD: 1~2; poA: 1~2
 トゥムニン川での産卵期は6月中旬から7月中旬。産卵魚はダッタ湾からトゥムニン川に沿って遡上し、河口から17km離れた淡水域で産卵する。メス1個体が産む卵は60000〜140000個。稚魚は4~6年ほどトゥムニン川で過ごしたのちダッタ湾に下る。メスは10~12歳で成熟。
 臀鰭起部はほぼ背鰭付着点直下にある。第1背側鱗は頭部の硬鱗と融合。ひげ表面は房状。
 ひげの位置は吻端よりも口に近く、これらの距離の比の値は1.5付近である。腹側鱗数は通常9を超えない。鰓耙数は一般に20未満(Vasil’eva et al. 2009)。
 体背面は緑褐色~緑色。胸鰭から腹鰭起部にかけて暗色帯がある。鰓間隔壁から肛門にかけて暗色帯がある。
 本種はかつて日本の河川や沿岸でも漁獲されていたが、1935年頃から漁獲が急激に減少し、1960年代には河川での漁獲が確認されなくなった。環境省および北海道のレッドリストは本種を国内絶滅種として記載した。絶滅の原因は不明とされている。現在の本種の分布はロシアの一部に限られており、絶滅が危惧されている。
 本種とアメリカ太平洋沿岸に分布するA. medirostrisは形態が酷似しており、同種と見なされることも多い(細谷, 2013; 環境省, 2014) 。しかし形態や核型の差異などから、本種をA. medirostris と別種とする見方もある(Vasil’ev et al. 2009; Vasil’eva et al. 2009)。ここでは後者に従いA. mikadoiとした。なお、(Shedko et al. 2017)は本種とA. medirostrisのミトコンドリアゲノムの差異を種内差の範囲であるとしている。
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Mikodina, E. V., & Ruban, G. I. (2021). Current data on Sakhalin sturgeon Acipenser mikadoi (Acipenseridae, Acipenseriformes) biology. Inland Water Biology, 14, 722-731.

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