スクロヴァチェフスキのVOX録音は、CD10枚組の廉価ボックスで入手できれば嬉しかったが、探してもまず見つかりそうにないので、2023年よりNAXOSから出ているAudiophile Editionの単品CDでひとつずつ買い集める方針になった。今のNAXOSは一枚2000円くらいするので結構高くついてしまうのが財布に痛いけれど、中古の出物を待っている間にスクロヴァ熱が冷めてしまうのも勿体無いしね。ラヴェル集の第二弾とストラヴィンスキーの発売が待ち遠しいな…… www.hmv.co.jp/product/deta...
モーツァルト(1756-1791)
VOXに録音したヴァルター・クリーンのモーツァルトのピアノ協奏曲集には、俺の好きなペーター・マークとの録音もあるらしい。いかにも相性が良さそうで聴いてみたい。VOXの新品CDが容易に手に入る時代にこれを知っていたら、と思うと悔しくもある。
ヴァルター・クリーンのピアノは本当に良い。インテンポで、何気なく、さりげなく、繊細なニュアンスで印象が伝わってくる。徹頭徹尾、優美だ。ロマン派以降のヴィルトゥオーソ時代的な全身全霊のダイナミックなピアノとは違った、古典派的な演奏スタイルというものだろうか。古楽器を使っているということはないと思うが、良い意味で現代のグランドピアノらしくない感じがした。
初聴:ヴァルター・クリーン(ピアノ)、スクロヴァチェフスキ指揮ミネソタ管弦楽団、モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調、ピアノ協奏曲第27番変ロ長調(1978?, VOX) 至福の一時間だった。演奏内容・録音ともに清楚で、心が洗われるよう。無為自然に溢れ出る音楽の波にたゆたうような感覚。 制作はオーディオ界に名高いMark Aubort&Joanna Nickrenzのコンビ。多くのメジャー録音とは違い、音像が遠目で音場が深く広く展開し、オケの音が綺麗にブレンドしている。ピアノが左に定位するところは変わっているなと思ったが、聴いていて違和感はない。新感覚の聴体験に浸りつくした。
kindleでダンジョン飯安くなってるのか。買っちゃおうかな。
連休だからってツイター見過ぎちまったってのもあるかな......
ツイッターのクラシック音楽界隈が荒れているので、気分的にこっちにちょっと避難しよ。何かTLを見て自分が「ひとこと言いたくなってくる」みたいなのが、ストレスに感じちゃうのよね。ゆるくつぶやいていたい。
初聴:ノイマン指揮チェコ・フィル、ヤナーチェク:シンフォニエッタ、タラス・ブーリバ(1982, Supraphon) 初聴だけど懐かしいような感じ。アンサンブルがユルめで個々の奏者が生き生きとした表情で奏でていて、過度に緊張を求められないというか、気持ちがゆったりするような。こういうのでも、いいんだよね。
初聴:マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、シベリウス:交響曲第2番、1990、SONY プレヴィン盤からの流れでPSOつながりで聴き比べ。熱気充満のプレヴィンとうってかわって、マゼールは落ち着いた解剖学的スタイルだけれど、音色に厚みと温みがあって、冷えきらない感じ、緊張感の下で青い炎が静かに燃えるような熱さがあるわね。ゾクゾクっときた 今まで積みCDにしちゃってたけど、このシベリウス交響曲全集はちゃんとじっくり聴いておかなくちゃ… Producer: Steve Epstein Engineer: Bud Graham
再聴:プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団、シベリウス:交響曲第2番、1977、EMI 寒々としたジャケイメージに反して、そのサウンドの節々まで熱い血が脈動し、歌に情熱が溢れる。なんと暖かく美しいサウンドか。プレヴィンならではの音響の楽園にひたりつくす シベリウスってこんな熱い音で演奏してもいいんだ?プレヴィンってシベリウスのイメージまったくなかったけど良いのね!ピッツバーグってこんなに良いオケだったの?マイケル・グレイ技師って腕が良いのね!…と嬉しい驚きが一杯だ プロデューサーは贔屓のスヴィ・ラージ・グラッブ氏。さすが