思ったりしたので、平和教育どういうのを受けてきたのかで感じ方が変わる気がした。長澤まさみさんの舞台はTHE BEEぶりだったのだけど、ほんとになんでもできる方だなあってなった。二役の少年と娼婦（多分）衣装の変化だけでメイクは同じなのに、全然違う。あと、スタイルが良過ぎて見入ってしまって、ちょっと話が頭に入ってこないとこがあった（笑）舞台装置は最後の幕の使い方が現地で見てこそで、あの動かし方と表現すごい良かった。あの白い雲から黒い雨に移り変わるのがはっきりわかってゾワっとした。

これマジで、本人にはどうしようもない話だからなあ。

ティアラ〜はいい意味で普通の構成で見やすくて楽しい。お衣装は好きなのと、もうちょっとなんとかしてほしかったっていうのがある。3人は通し役だけどそこまで複雑なストーリーがあるわけでもないし、飽きがこなくて楽しい。前回の考えるショーも好きでよかったけど、ただ綺麗で楽しいものを魅せるというのもいいショーだと思うので、お芝居がコメディというのも合わせて考えるといい組み合わせだなと思う。

学校行事な団体さんとか、なこちゃん好きな小さい子をみると、これ大丈夫かなあと心配になる（笑 そんな感じで、引っかかるとこはあれど、声色の使い分けで中身の違いを出すところすごく好きなので、楽しく通っています。冒頭の献金マンボだけで元を取った気持ち。楽しい。

あとは人民共和国〜で独裁政権だったり！と言わせるのも、文脈に合わない比喩でうーんってなった。法律があってもきちんと使えないと意味がないという例えなら生活保護の話出てくるんだから、扶養照会やら申込書を渡さない水際作戦で法律が骨抜きにされてるという素晴らしい用例があるじゃないですかー。政治的なネタいれたいならセンスよく入れてほしい。あと、映画見直しておや？と思ったのは、SMクラブに8回行ったのをガールズバーに8回に変わってて、でもほのかちゃんが鞭を出してくるのはそういう趣味があるという示唆…？みたいなことは思った。

言い間違えや言葉足らずを面白がる受け手の問題のような気がしないでもない。ねねちゃん様の明らかにぶりっ子なんだけど、瓦も素手で叩き割りますみたいな可愛さと強さが共存してるキャラの演技がめちゃ好きで、ミスドロシーほんとそう言うキャラなので、可愛いけど芯が通っててすごく良かった。

人の不運で賢しらな言葉を言うの楽しそうねくらいは思うくらい毎回こう言うことあると出てくるこの手のコメントが嫌い。

そんなわけで美の暴力で、はいわかりましたってなった場面。ピンク薔薇のとこ、原作絵背負っての歌のとこ、行けフェルゼンのとこ、バスティーユ襲撃のとこ、マリーの階段登るとこあたり。個人的に1番刺さったのはマリーの階段登るとこ。その前のスープ食べるところも今の感覚だとゆっくりすぎると必要な間のギリギリラインのところで、見せたいところはあれくらい間を取らないとあかんという拘りが見えた気がした（今はなんでも早いので）大階段と白い布の置き方も、あー、なるほどってなって、舞台構成の美意識をすごく感じた。

ストーリーはこっちに知識があること前提なので、すでに言及されてるけどやはり歌舞伎の演目ぽい。でも長いしみんな名場面見たいやんを解決するにはそれしかないので、可及的速やかにイヤホンガイドを導入してほしい。昔の作品と今の倫理感と合わないところもまあベルばらだからな…で納得できるのも歌舞伎ぽいんだよね（歌舞伎だと主君の息子のために自分の子供殺してそれが忠義みたいな話もある）あと、ちょっと整合性合わないけどここ美しくて絵になるからこれ見てみて〜って言うのも歌舞伎やなと思いました｛笑

背景がみっちりしてるから、舞台上マンガの一コマみたいに見えるので、本当に漫画が再現されてるみたいな感覚になるところ。あと、ポスターのピンクも序盤に再現されてて、花びらを散らすのではなくて、物理で花びら舞ってる感じ出してくるのすごい（笑　最後列でも花びらがわかる親切設計。二次元を立体にすると、あれだけの圧力が必要で演者もそれを背負うの相当の実力が必要だし、ファンもあれこれ言うけと、なんだかんだでベルばら好きやな？というのがよくわかった。