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ざんくるす(Zankurus)@11/2うみたかマルシェ
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うみたかマルシェ11/2(土)で販売する日本産ウツボ属クリアファイルはこんな感じになる予定です。

日本産ウツボ属ファイルのサンプル(右)※実際の製品とは異なる場合あり

前回から種数追加&大幅な修正を行っています。実際の製品では標準和名+学名を付与する予定。
現在研究中とされているGymnothorax bacalladoiは今回省きました。
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タカノハウツボ Gymnothorax mucifer Snyder, 1904

タカノハウツボのイラスト

ウナギ目ウツボ科ウツボ属
全長: 72cm
分布: 沖縄島、台湾、ニューカレドニア、オーストラリア西岸・東岸、ハワイ
SO: 3; IO: 4; POM: 5; PLL: 2; V: 130~141
 水深12〜192mに生息する。
 全長は頭部長の7.3〜8.7倍、背鰭前長の9.5〜11.9倍、肛門前長の2.1〜2.4倍。背鰭起部は鰓孔直上に位置する。歯の切縁に鋸歯はない。前上顎骨板中央部と側方部の歯はそれぞれ1列。主上顎骨歯は大型のオスで1列、未成熟個体およびメスで2列。下顎歯は1列で、未成熟個体およびメスでは一部で2列。
 体は暗褐色地に黄白色斑紋がある。頭部では小斑だが体幹部から尾部前方までやや大きい雪花状斑紋が密在、尾部後方で丸みを帯びた斑紋が疎らになる。臀鰭縁辺は白色で、尾部後方に行くにつれ破線状となる。下顎に模様がない。鰓嚢部腹面の縦皺が暗色筋になる。
 Böhlke & Randall (2000) は本種をウツボ G. kidakoのシノニムとしたが、Huang et al. (2019)は形態学的、分子遺伝学的な比較から別種とした。

Böhlke, E.B. & Randall, J.E. (2000) . A review of the moray eels (Angulliformes: Muraenidae) of the Hawaiian Islands, with descriptions of two new species. Proceedings of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia, 150, 203–278.

Guoqing, Z., Jieluan, Y., Peiyuan, L., Xinyi, L., Rishen, L., Li, L., & Qingqing, L. (2022). The morphological and molecular phylogenetic studies of a new record Gymnothorax species in the coastal waters of China: Gymnothorax mucifer. 海洋学报, 44(7), 112-121.

日比野友亮, & 伊藤雄一. (2023). 日本初記録のウツボ科魚類 2 種 Gymnothorax mucifer タカノハウツボ (新称) と Gymnothorax niphostigmus ワタユキウツボ (新称). 魚類学雑誌, 70(1), 55-63.

Huang, W. C., Chen, H. M., & Liao, T. Y. (2019). Revalidation of a moray eel, Gymnothorax mucifer Snyder, 1904 (Teleostei: Anguilliformes: Muraenidae), with a revised distribution. Zootaxa, 4559(1), 151-165.
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タピオカウツボ Gymnothorax shaoi Chen & Loh, 2007

全長: 65cm
分布: 奄美大島、屋久島、台湾、西パブア、マルキーズ諸島
IO: 4; SO:3; POM: 5~7; PL: 2; V; 133~137
 頭部長は全長の12.1~13.4%、鰓孔における体高は4.2~7.0%、体幹部長は35.6~39.1%。吻長は頭部長の16.2~19.8%。
 両顎歯は概ね1列で、主上顎歯列前方および下顎歯列前方で2列になることがある。前上顎骨版中央部の歯は3本。
 体は明褐色地に3列の暗褐色斑が並ぶ。背鰭に小暗褐色斑が疎らにある。背鰭および臀鰭縁辺は黒くない。後鼻孔開口部は体色と同色。
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マメウツボ Reeve’s moray Gymnothorax reevesi (Richardson, 1845)

マメウツボのイラスト

ウナギ目ウツボ科ウツボ属

全長: 74cm
分布: 島根県、高知県香南市(撮影)、東シナ海、台湾南部、澎湖諸島、福建省・広東省、海南島、西沙諸島、サモア諸島、マルキーズ諸島
IO: 4; SO:3; POM: 5; PL: 2; V: 124~132
 内湾域に生息する。
 吻は丸く、上顎はわずかに湾曲。吻長は頭部長の13.5~17.3%。鰓孔における体高は全長の7.5~11.7%。
 両顎歯は1列で、前上顎骨中央部の歯は2本。
 体は黄褐色~褐色地で3~5列の大暗褐色斑が並び、褐色点が散在。頭部に丸く大きな斑紋がある。垂直鰭後縁は暗色で、背鰭に2列の大きな円状斑が多数あり、尾部では斜走斑となる。後鼻孔開口部は淡白色。
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オキノシマウツボ Y-bar moray Gymnothorax ypsilon Hatooka & Randall, 1992

オキノシマウツボのイラスト

ウナギ目ウツボ科ウツボ属
全長: 80cm
分布: 神奈川県真鶴、伊豆諸島新島、和歌山県南部、土佐湾、沖縄諸島、尖閣諸島、尖閣諸島、澎湖諸島、ニュージーランド、ハワイ諸島
IO: 4; SO:3; POM: 6; PL: 2; V: 141~153
 沿岸の水深200mまでの深みに生息する。
 全長は頭部長の7.3~8.3倍、鰓孔における体高の14~22倍、肛門前長の2.2~2.4倍。頭部長は吻長の4.6〜5.1倍、眼径の10〜16倍、上顎長の2.0〜2.5倍。背鰭起部は鰓孔より前方に位置する。
 両顎歯はオスで1列、主上顎骨歯数は9~13。メスの主上顎骨歯数は12~16で、多くの場合1~4本の内列歯がある。前上顎骨板中央部の歯は鋭く3本。
 体は淡褐色地に26~35本の幅が狭い黒褐色横帯ないしY字状の黒褐色帯がある。帯の間に暗褐色のまだら模様や網目模様がある。頭部前半は一様に褐色。臀鰭基底で前後の横帯はつながらない。背鰭後方縁辺および臀鰭縁辺は白色。
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ホホジロザメ White shark Carcharodon carcharias (Linnaeus, 1758)

ホホジロザメ(♂)のイラスト

ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属
全長: 最大約6.0m
分布: 北海道〜九州南岸の太平洋沿岸、青森県〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海、沖縄島、西表島、与那国島(水中写真)、全世界の温帯を中心とした暖海域
 主に大陸棚や島棚の沿岸からやや沖合に生息する。標識放流調査から、沿岸の好適な場所に長期間留まる一方、公海域や沿岸沿いを季節的に長距離移動し、場合によっては同じ場所を再訪することが明らかとなっている。日本では水温の季節的な変化に伴い周辺海域を南北回遊していると考えられている。大西洋の個体群は成長に伴い、沿岸の表層域から外洋に生息域を変え、表層から水深1128mまでの中深層を幅広く利用するようになることが知られている(Skomal et al. 2017)。
 幼魚は水温15.7〜23.1℃(Santana-Morales et al. 2012)、成魚は水温1.6〜30.4℃(Skomal et al. 2017)の水温範囲で見られる。筋肉中の奇網により体側筋の温度を外水温より3〜5℃高く保つことができる。
 浅海や外洋性の魚類、鰭脚類、鯨類やその腐肉、イカや甲殻類などの無脊椎動物、ウミガメなどを食べる。全長3〜4m以上の個体では海棲哺乳類がより重要な餌となる。
 非胎盤型胎生、卵食型。初期の胎仔は子宮内に放出される脂質を多く含む白色液体(子宮ミルク)を摂取し、全長70〜80cmになると未受精卵を食べるようになる。妊娠期間は1年以上と考えられている。日本では春に和歌山県〜琉球列島の太平洋側で出産していると推定されている。胎仔数は2〜14、出生時は120〜150cm。オスは7〜9歳、全長3.6〜3.8m、メスは12〜17歳、全長4.5〜5.0mで成熟。
 体は頑丈な紡錘形。吻は鈍い円錐形。歯は三角形で両縁は鋸歯状、3m未満の個体では側尖頭がある。第1背鰭起部は通常胸鰭内縁上方に位置する。臀鰭起部は第2背鰭付着点下方かわずかに後方に位置する。尾柄側面の隆起縁は中央のみ。総脊椎骨数は170〜187。
 体背面は灰褐色〜黒褐色、腹面は白色。通常胸鰭付着点に黒色斑がある。胸鰭腹側先端は黒色。
 時に定置網などにより混獲される。近年は規制等により資源量が回復しつつある。沿岸域でまれにヒトが襲われることがあり、数々の映画でモチーフ
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チョウザメ(ミカドチョウザメ) Sakhalin sturgeon Acipenser mikadoi Hilgendorf, 1892

チョウザメ(ミカドチョウザメ)のイラスト

チョウザメ目チョウザメ科チョウザメ属
全長: 150cm
分布: ロシアのタターリ海峡、ピョートル大帝湾、ウスリー湾、アムール河口とその流入河川(現在はロシアの沿海地方の河川、サハリン州で確認)、北海道の石狩川や天塩川、本州の河川、朝鮮半島の黄海〜日本海沿岸、台湾(いずれも近年確認されていない)
D: 29~44; A: 19~31; DS: 8~10; LS: 26~34; VS: 5~10; GR: 18~21; prA: 2~3; poD: 1~2; poA: 1~2
 トゥムニン川での産卵期は6月中旬から7月中旬。産卵魚はダッタ湾からトゥムニン川に沿って遡上し、河口から17km離れた淡水域で産卵する。メス1個体が産む卵は60000〜140000個。稚魚は4~6年ほどトゥムニン川で過ごしたのちダッタ湾に下る。メスは10~12歳で成熟。
 臀鰭起部はほぼ背鰭付着点直下にある。第1背側鱗は頭部の硬鱗と融合。ひげ表面は房状。
 ひげの位置は吻端よりも口に近く、これらの距離の比の値は1.5付近である。腹側鱗数は通常9を超えない。鰓耙数は一般に20未満(Vasil’eva et al. 2009)。
 体背面は緑褐色~緑色。胸鰭から腹鰭起部にかけて暗色帯がある。鰓間隔壁から肛門にかけて暗色帯がある。
 本種はかつて日本の河川や沿岸でも漁獲されていたが、1935年頃から漁獲が急激に減少し、1960年代には河川での漁獲が確認されなくなった。環境省および北海道のレッドリストは本種を国内絶滅種として記載した。絶滅の原因は不明とされている。現在の本種の分布はロシアの一部に限られており、絶滅が危惧されている。
 本種とアメリカ太平洋沿岸に分布するA. medirostrisは形態が酷似しており、同種と見なされることも多い(細谷, 2013; 環境省, 2014) 。しかし形態や核型の差異などから、本種をA. medirostris と別種とする見方もある(Vasil’ev et al. 2009; Vasil’eva et al. 2009)。ここでは後者に従いA. mikadoiとした。なお、(Shedko et al. 2017)は本種とA. medirostrisのミトコンドリアゲノムの差異を種内差の範囲であるとしている。
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ニセゴイシウツボ Gymnothorax isingteena (Richardson, 1845)

ニセゴイシウツボのイラスト

ウナギ目ウツボ科ウツボ属
全長: 180cm
分布: 八丈島、伊豆半島大瀬崎~鹿児島県内之浦湾および南さつま市の九州南岸、屋久島、琉球列島、南台東島、韓国~インドネシアにかけての西太平洋
V: 131~143
 サンゴ礁域に生息し、水深100m前後の岩礁や内湾でも見られる。
 吻はやや丸みを帯びる。両顎歯は1列で切縁は鋸歯状にならず、前上顎骨中央部の歯は3本で1列に並ぶ。鋤骨歯は1列で主上顎骨歯より小さい。
 体は白色地に、円形か楕円形、あるいはそれらがつながった濃褐色斑が散在、斑紋は成長に伴い相対的に小さくなる。頭部の斑紋はより小さく高密度に分布。鰓孔は黒く縁どられない。背鰭、臀鰭、および頭部感覚孔の縁辺は白色。
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ワカウツボ Gymnothorax meleagris (Shaw, 1795) / G. eurostus (Abbott, 1861)

全長: 120m
分布: 伊豆-小笠原諸島、千葉県館山湾~愛媛県愛南の太平洋沿岸、屋久島、琉球列島、南台東島、台湾、インド-太平洋
IO: 4; SO:3; POM: 6; PL: 2; V:116~130
 温帯沿岸の岩礁~亜熱帯サンゴ礁域に生息する。
 吻はやや尖り、成魚の両顎はわずかに湾曲。全長は頭部長の6.3~8.1倍、鰓孔における体高の13~17倍、肛門前長の2.0~2.8倍。背鰭起部は口裂末端と鰓孔の中央付近にある。
 両顎歯は小型個体で数列、大型個体で不規則な2列で、前上顎骨板中央部の歯は9~15本で5列に並ぶ。鋤骨歯は9~13本で短い。
 体はあずき色地に多くの蠕虫状と円形の黄白色斑、黒色点がある。黒色点がないもの、全身が白色のものもいる。口腔内は体色と同様。生時の頭部は黄色の粘液で覆われる。
 従来、ワカウツボとされる種の学名はG. eurostus、ハナビラウツボとされるものはG. meleagrisが使われていた。(波戸岡, 2002)はMuraena meleagris のホロタイプを精査し、上顎の湾曲や口腔の色といった特徴からG. eurostusと同種であるとし、G. eurostusをG. meleagrisのシノニムとしたうえで、従来のワカウツボにG. meleagris、ハナビラウツボにG. chlorostigmaの学名を適用した。しかし、(Smith, 2012)は、ホロタイプの体色の形状がハナビラウツボに似ている点、脊椎骨数、遺伝子といった詳細な検証ができなかった点、学名が広く使われており、変更によって混乱を生じかねない点を鑑み、この変更に従っていない。(波戸岡, 2013)は(波戸岡, 2002)を採用し、日本の文献はほぼこれに従っている一方、海外では現在も(Smith, 2012)に従うことが多い。ここでは学名を併記した。
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Arapaima leptosoma Stewart, 2013

Arapaima leptosoma のイラスト

アロワナ目アロワナ科Arapaima属
体長: 78cm
分布: ブラジルのソリモエンス川流域
D: vi, 34 or vii, 33; A: iii, 35; P1: i,10; P2: I, 5; LL: 52~53
 体高は比較的低い。前鰓蓋骨の最背側の側方腔は極めて細長い。頭部腹側縁部は扁平。眼径は体長の2.8%、眼窩間隔幅は5.7%。尾柄長は体長の4.1%で、尾柄長/尾柄高は0.68。背鰭前部分の基底に肥厚性の鞘があり、背鰭前方の軟条は鰭をたたむと鞘に覆われ見えなくなる。背鰭軟条は背鰭後半部で最も長くなる。胸鰭基底は体に対してほぼ水平に向く。前上顎骨歯数は32。下顎歯は30~32本で、1列。
 保存時の体背側は暗褐色、腹側は明色。背鰭および臀鰭起部間の体側は暗色で、鱗後縁に明色素がある。背鰭は暗灰色で後半部に縦長の斑点がある。尾鰭は暗灰色で後縁に弧を描くように大きな斑点がある。
 本種は2013年に1標本をもとに新種として記載された。アマゾナス州にはMamirauá 保護区の個体群と本種を含め少なくとも2種のArapaimaが分布していると考えられる(Stewart, 2013)。
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